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こなき爺さまからの
レポート |
コロラドロッキーマウンテンナショナルパークで釣りがしたくて出かけてみた。コロラド川の源流が流れる自然のなか、今なら山から下りて来たムースやエルクを眺めながらトラウトの顔が見れると思ったからだ。パークレンジャーに話を聞こうとレンジャーオフィースに立ち寄った時、グリーンバック カットスロウトと言う聞き慣れない名前が耳に飛び込んで来た。ひといちばい好奇心の強いこなき爺様、あれこれとレンジャーさんにいつもの人の迷惑顧みず精神で情報収集をはじめた。
コロラドには四種類のネイティブトラウトがおり(コロラドリバー カットスロウト、リオグランデ カットスロウト、イエロウフイン カットスロウト(死滅)、そしてグリンバック)死滅したと思っていたグリンバックが1937年ロッキーマウンテンすぐ北のサウスフォーク郡ポウダーリバーで見つかり、色々な自然環境保護団体,トラウトアンリミテッドなどの協力をえて現在、スポーツフィッシングの対象魚となるまでに数を増やす事に成功したとのことだ。他州で釣りをする時、ノンレジデンスのフィシングライセンスが時々高すぎるような気がしていたが実際にこのようなお金の使われ方をしているのを知り、一時間でも一時でも釣りをするのならお金を払うのがフィッシャーマンとしての最低のマナーなのだと言う気がした。
1800年初頭,坑夫がコロラドの山奥深く入り込んだ時、春の産卵時に全身を赤く染めるこの味の良いグリンバックカットスロウトをみつけ食料としての乱獲が始まり1900年初頭には姿を消してしまった。1980年頃ヨーロッパからの初期の移民はブラックスポットネ一ティブと呼んでいたらしいが何時の頃から誰がグリンバックと言いはじめたのかは分からないらしい。
現在この魚を釣る為には標高10000フィート以上のロッキーマウンテンナショナルパーク内に有る湖とサンイザベルナショナルフォーレストにいかなくてはならない。何処の湖にいくのにも釣り竿を担いで最低4時間は山登りをしなくてはならないことになる。態度はでかいが気は小さいこなき爺様、準備が大事と釣りに行くのを一週間延ばす事にした。翌週の日曜日(10/5)パーク内の西側コロラドリバー源流でブラウンと午前中を過し、小雨の降りしきる中西から東に向けロッキー山脈を車で走破した、標高12000フィート高度が増して行くと雨が霧になり雪に変わって行く。
この道は6月中旬から10月の中旬の間しかオープンしていない、雪が降り積もればいつでもクローズされてしまう。もう少し時間はあるさ!と思うがアクセルをつい踏み込んでしまう。気の小さい証拠だろうか? 頂上をすぎ高度が下がると青空が広がって来た。明日は晴れそうである。朝7時起床、テントをたたみ朝食の用意、紅茶とハム、チーズをはさんだ冷たいべーグルでおなかの虫を黙らせた。ついでにお昼の用意も同じ物を二つ用意した、少しでも荷は軽くしたいが水は忘れられない、ここでは自分の体重の半分の数字のオンスの水を飲まなくてはならないと医者に言われている。私の体重は145ポウンド、半分で約75オンスの水の量に成る、約2リットルが一日の摂取量になるが運動をするときはこの二倍飲まなければならなくなる、今日はきつい一日に成りそうだ。
前日に濡らした靴が乾かず肩に食い込んで来る。準備する釣り道具のなかにウエイダーとウエイディングシューズを入れたからである。湖なのでそんなには中に入り込めないだろうとは思いながら迷った末担ぎ上げる事にした。目的値はLawn
Lake標高12000フィート上りで4時間、下りで3時間とのことだ。 出発を9時に設定したので釣りが出来るのはせいぜい2〜3時間ということになる。夜6時半には暗く成る。体が慣れて来ると少しずつペースをあげる事が出来た。2時間ぐらい登った所で小休止と決め込んで小用をたそうと近くの木の前に立った時、その木に何かの引っ掻き傷のような物が有るのでよく見たら熊の引っ掻き傷だった辺りを見渡したら傷だらけだ!流石の爺様も肝が縮んで何もかも縮んで用足しどころではなくなってしまった。そのためかどうか?おかげで湖まで3時間半でたどり着く事が出来た。
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12時半到着、湖以外何も無い所だ。近くの岩に腰掛け昼食とシャレこんだ、なにせ全身汗だらけである早く乾かさなければ風邪をひいてしまいそうである。爺様、以前にカヌー転覆事件を起こした経歴があり、それ以来何か運動をする時は科学の力を借りた服を着るようにしているので(ただの化繊の服です)着替えなどもって歩きません。(本当は忘れました)
湖を眺めていると岸の方を何かが動くのが目の中に飛び込んで来た。トラウトだ!最初から半分釣れないだろうと思いながら登って来たので本当にびっくりした。ベーグルをくわえたまま竿を取り出しベストに半分腕をとうし、魚が動く方に一緒に移動しながらガイドにラインをとうした。使うフライは決まっていた#18アダムス、昨日の当たりフライだ!表層に上がっては来るが見切ってしまう。同じ事を何度も繰り返しているうちに岸から離れていってしまった。もう二度と姿を見せないような気がして来た。ここまで登って来て背中を見ただけで終わってしまうのか?くわえていたベーグルの最後の一かけをのみこんで岩に腰掛けた時、水面に小さな波紋ができた。涙が出るほど嬉しく成った。まだチャンスは残っている。ライズめがけてキャスティングをくりかえす。二度目のライズ近くにフライを落とし少し引いてみた、バシャ〜と言う音とともに竿を持つ手に重さを感じるもう頭の中が真っ白だ。水の中で真っ赤な腹が見え隠れする。気がつくと写真を撮りまくっていた。久しぶりの大興奮です。のどが乾き目が潤んで来る。ここまで来て本当に良かった。今までの疲れなど一度に吹き飛んでしまった。トラウトさん有り難うで御座います。
そのあとポツリポツリとライズが有り何匹か釣り上げそろそろ帰る支度でも!と思って荷物をまとめ始めた午後2時。いきなり湖水一面でライズが始まった。#16、#18 ブルーウイング、アダムス、クイールゴードン グリーンバックはかなり獰猛なのか警戒心が無いのかかなりの確率でフライが口の中に掛かっていました。カットスロートの方はほとんどが唇。両足の指を借りるほど釣れたので魚の種類によって警戒心が変わってくると言えると思います。
ウエーディングについてですが今回私はしませんでした。多少のキャスティング技術が有れば良いかと思います。この湖で釣るならキャスティングの練習を始めるか?ウエイダーを担ぎ上げる体力をつけるか?どちらかご自分の好きな方をお選び下さい。 下山時間ですが爺様は走りおりましたので2時間ジャスト!ちなみにこなき爺様は仕事の関係でこの一夏を標高9600フィートの町で生活をし。週5日エアロビックスとロッククライミングのレッスンを取っていましたので多少他の人よりは体力があったかもしれません?次回はコロラドリバーのお話でも少し! |
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