この話しはぜひとも載せて置きたい話しなのだ。久しぶりにペンシルバニアの「Heaven」にいくことになった。金曜日の定例会が終わったのが真夜中近く。家に帰って寝たのが1時半。起床が5時。6時にNewarkのSheratonでトロバさんと関取と合流。今年はトライコで絶対に釣ってみせるとの意気込みで、すくない睡眠時間も苦にならない。さすがに、8時には「Heaven」に到着していた。いつものスポットには「よし、よし。ライズがあるぞ。」早速支度に取り掛かる。3人ともチャラ瀬の下流から上流に向けてキャスティング。水量はあるがそれほどにごってはいない。大量のトライコが浮かんでいる。ライズ目かけてそれぞれにキャストするがなかなかヒットしない。そのうちに、トロバさん、「これはチャボじゃないか。どうもおかしいよ。」と言うことで上流の「超Heaven」へ向かう。駐車場には1台の車のみ。「ほっ」とする。「Heaven」であれだけのライズがあったのだから「超Heaven」ではさぞかしもっとすごいだろうとの期待は外れ、ぜんぜん無し。暫く川の中に呆然と立ち尽くしていると対岸で
「ポチャッ。」
「ややっ。いますよ、いますよ。」
流れのど真ん中でライズしているやつがいる。トロバさんは上流へ。関取は下流へとそれぞれに自分のスポットへ。私といえば最初に見たライズを狙う。最初は「グー。」ではなく、「20番くらいのCDCイマージャー。」が、なかなか、クロトン見たいにはいかない。暫くすると、上流のトロバさんの竿がググッと曲がり、
「来ましたよっ。」
と声があがる。おおっ、かなりのサイズだ。寄ってみると14インチほどの丸々太ったブラウンだった。カメラに収め、元のスポットに戻る。ごごの日差しが照りつける。顔と腕に光が当たる。先ほどのライズは5分置き位にあがっている。トロバさんいわく、「大きそうですね。」フライを変える。ミッジ、ありんこ、カディス、ポッポ、ブルーウィング。もう、フライボックスのほとんどが出演してしまった。それでもヒットしない。もう、かれこれ3時間流れの中に立ち尽くしている。トロバさんと関取は余裕で握り飯を頬張っている。うーん、ああいう心境になりたいものだ。でも、こうなったら意地でも釣り上げるぞ。その心意気とは裏腹に、フライはほとんど無視されている。アーもうだめだ。ほとんど諦めかけて、トロバさんとのあのEastBranchのイブニングを思い出した。そういえばあの時も、ライズあれどなかなかヒットせず、最後にグリフス・ナットであげたよな〜。即座にグリフス・ナットに切り替え、5〜6投目、自然なドリフトで流れたその時、「モコッ」ときましたよ。来ましたよ。慌てず、ゆっくりとさおを上げると、なかなかの引きが感じられる。かなりの時間やり取りしながらやっとのことでネット・インしたのはこれも14”ほどの丸々太ったレインボー。私の粘り勝ちといったところか?この日、このランディングが有ったのと,無かったのでは天国と地獄の差だったろう。この日はなんだか「悟り」に到達したような気分だった。

3時間ねばってやっとネットに納まった14”の
レインボー。フライはグリフス・ナット。

関取とトロバさんは余裕でランチ。
ミドリさんの作ったおにぎりがおいしかった。

川面には無数のトライコがハッチしていたが
写真ではちょっと見えない。

トロバさんの2尾目。14”のレインボー。1尾目は
同じサイズのブラウンだった。