2月24日(日)
昨夜はうなされた。心がざわついている。「たかがマス如きに」と思うがなかなか冷静になれない。とにかくマスちゃんたちに早く「あけましておめでとう」と挨拶したい。昨夜の夕食のあと片付けもきちんととやり、掃除も終わり、家を出る環境を整える。休みだし、どちらにしろ家族の連中は昼くらいまで寝ているのだ。と、自分に言い聞かせる。ただ、一応はかみさんの許可を得る。恐る恐る言い出すと、「It's up to you.」と来た。子供たちとの時間をもっと持ったほうが良いのでは?という意味が暗に含まれている。子供たちとの時間はいやというほど一緒に過ごしていると思うが......それでも彼らが巣立つまでにもうあと数年しかない。貴重な時間なのだ。それは十分理解している。子供たちと一緒にフライができるように去年から少しずつ「洗脳」もしてきたし、釣りにも行った。まだ、十分な成果は上がっていない。キャスティングが難しいらしく、どちらかというとルアーの方を選びがちである。いや、それでも十分。一緒に来てくれたら。私の心の中ではまだ、天使と誘惑が争っている。そして、ついに釣りの誘惑が勝ってしまった。そうと決まれば「善は急げ!」「早く帰ってくるから、夕方皆で映画でも行こうか?」と一応罪滅ぼしのサジェッションをするが、その気は無いらしい。それでも今日は勝負を早く決めなければいけない。10時半ころ家を出てソーコンには12時ちょっと前に到着。いつもの、鉄橋の空き地にはいや、もうすごい車の数で10台近くは駐車していただろうか。「これは駄目だ」と、下流の空き地へ引き返す。そこから鉄橋の袂まであるいて10分。橋の下流側のフラットでしばらくウォッチングをする。いいスポットはすでに先客が確保している。今日もポツポツとライズがある。しばらくすると、橋の上流側のスポットが空いたので早速言ってみると、例の木陰の深みの水面で時たまリングが広がる。「よしっ」と7Xのチペットに20番のブルーウィングを結びキャスティングする。なかなかうまい場所に落ちない。それでもキャスティングを繰り返すうちに、水面がモコッと盛り上がり、フライが消えた。「慌てるな、あわてるな。」と高まる心を抑え、一呼吸置いたのちにゆっくりとロッドを上げた。手ごたえあり。ついに今年初のトラウトちゃんだ。左手にロッドを持ち替え右手でフジのデジカメを胸のポケットから取り出す。なかなかいいタイミングが掴めない。それでもシャッターを4回くらい押してみた。下の写真がその結果です。あごを指でつかんでフックをはずしリリースすると、遠くで見ていたアングラーが近寄ってきて、「That's a good fish. 」と言いどの場所がいいかとか、どんなフライを使っているかとか聞いてきた。私は、誇らしくオシエテあげた。このあと一挙に今まで心の中に積もっていた重たいものがスーッとく空気のようになくなり、晴れ晴れしい気分になった。その後は「もう、どうでも良いや」の気分で、遊んでしまった。しかし、どうしてこんなに気持ちが揺さぶられるのか不思議でたまらない。
木陰の深みから出てきた初物。このあと岩のしたに逃げ込んだが、過去のあやまちからの教訓でうまく引き上げた。 魚体の半分を水面上に出せばおとなしくなる。
できるだけ水中に漬けたままでデジカメを操作する。一人だとなかなかうまくいかない。 きれいな夕焼け。この分だと明日もいい天気だな。「うーん、いや明日はちゃんと仕事をやらないと......」

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